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収集癖があるので、部屋に物がどんどん増える。しかも飾っておきたい派なので、地震が起きたらまず間違いなくこの部屋は終わる。

さすがに全てを飾るのは無理なので、ある程度棚にしまっているが、本音を言うと全部飾りたい。アクセサリー、本、グッズ、香水、服、全て見えるところに置いておきたい。そういうコンセプトの部屋があったら絶対に住みたい。デザイン関係の人、よろしくお願いします。

しかしまあ、生きていればいるほど増えていくこれらのモノに、不安が芽生えることもある。自分が死んだら、この膨大な量のモノはどうなるのだろうか。棺桶ってどれくらいまでものを詰めて良いのだろう。火葬場の棺桶エレベーターみたいなヤツで、ブザーが鳴ったら最悪だな。というかあまり異物を入れてはいけないものなのだろうか。よく考えたら、良くない煙とか出そうだ。死んでなお地球を汚染したくはない。

理想の葬式についてはよく考えるのだが、遺品の処理についてはこれまであまり考えてこなかった。案外モノに執着はないのだ。集めることとそれを眺めることが好きなだけで、その行く末がどうなるかなんて考えられない。逆に言えば、“いずれ捨てるから”とかいう理由でモノを買わない、という選択肢もない。今欲しいモノを、今欲しいだけ。至極普通の行動だ。

そんな性質のせいか否かはわからないが、買って後悔したものはない。買わずに後悔することばかりだったので、最近は迷ったらなるべく買うようにしている。そうして部屋にモノが増えていく。実に幸福だ。

こうしてまた、理想の葬式のアイデアが一つ増えた。いずれこの部屋が本当に欲しいモノで溢れた時、この部屋で死んで、そのまま部屋ごと火葬されたい。さぞ近所迷惑だろう。やっぱりこの案は無しだ。死に方は普通に限る。