2/1

ここ数年、あまり夢を見ることがなかった。学生時代はそこそこ寝ていたのでいくらか見ていたが、短い時間で深く眠るようになって、すっかりご無沙汰という感じだった。
ある時、ふと気付いた。意図的に眠りを浅くすれば、夢が見られるのではないか。
入眠から3時間か4時間後あたりで、小さめの音量の目覚ましをかける。覚醒と眠りの狭間でそれを止める。止めた記憶もあやふやなまま、また眠る。スヌーズ機能で30分おきに目覚ましを鳴らす。3、4回それを止めたあたりで、アラームが鳴って、完全に目を覚ます。
これが効果てきめんで、おかげさまで簡単に夢を見ることができるようになった。ただし、夢は上書きされがちなので、目を覚ました時に覚えているのは最後の夢だけのことが多い。夢日記をつけるのはさすがに面倒なので、まだしていない。また、この方法で見た夢はかなり現実感が強いことが多い。起床直後は特に、夢とリアルの境目が曖昧になる。本音を言えばファンタジー感の強い夢が見たいのだが、これは特殊な条件が揃った時、例えばちょうどいい具合に泥酔した上で耳慣れない環境音がある状況とか、そういう場面でしか見られたことがない。もう少し研究が必要だ。
なおこの手法、普通に眠りの質が悪いので、ロングスリーパーには全くお勧めしない。あと連日行うとだんだん上手くいかなくなりがちだ。
眠りは楽しくほどほどに。