気がつくと世界に一人になっていた。悪くない気分だった。元々一人で過ごすのは嫌いじゃない。完全なる孤独の世界は、寂しさよりもむしろおもしろささえ感じさせた。街並みは全て油絵に変わっていた。絵の具の凹凸を指で撫でると、猫の舌が思い出された。猫…
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